表示シールとは、食品や化粧品、健康食品などの原材料名や賞味期限、成分、各種製品の材質・品質などの表示に利用されているシールのことです。
化粧品の表示は配合されている成分を原則すべて表示しなければいけない全表示成分制度が適用されているほか、健康食品の表示は食品衛生法やJAS法、薬機法、景品表示法、健康増進法などによって規制されています。各業界・製品ごとに表示基準が定められており、違反すると行政処分や企業名公開といったペナルティを受けることになりかねません。
そのため、表示シールを作成する際は、関連法規をしっかりと理解している印刷会社に発注する必要があります。
「食品」「化粧品」「健康食品」に定められている、表示シールのルールについて解説します。
食品には、食品表示法によって食品ラベルの添付が義務付けられています。また、2020年4月1日から食品表示制度が新たに導入され、栄養成分表示も義務化されました。食品ラベルには義務表示と任意表示があり、義務表示は法律によって記載が定められているものです。
食品表示法によって定められている表示項目のなかでも、特に重視されているのが安全性に関する表示です。消費者が安全に食品を摂取できるように、賞味・消費期限、アレルギー表示、保存方法の3つの表示が必要になります。
なかでもアレルギー表示は命にかかわることから重要項目として扱われており、以下の7品目は特定原材料として表示が義務付けられています。
化粧品の表示については、「化粧品の表示に関する公正競争規約」にてガイドラインが定められています。このガイドラインには表示に関することのほかに効能効果の表現の範囲や広告に関するガイドラインも定められており、化粧品を製造・販売する際はガイドラインの内容に沿って対応しなければいけません。
ガイドラインに定められた内容をすべて網羅していないと規約違反となり、化粧品を販売できなくなります。
化粧品の表示に関する公正競争規約では、以下10個の表示が定められています。
また、紙製容器包装やプラスチック製容器包装を使用する場合は、「資源の有効な利用の促進に関する法律」に基づいたリサイクル表示の記載が必要です。
健康食品の表示を規制する法律には、健康増進法をはじめ、食品衛生法やJAS法、薬機法、景品表示法、特商法などがあります。
たとえば健康食品の機能に関する表示が医薬品と誤認させる恐れのあるものだった場合、薬機法の規制対象です。そのほか、健康食品の効果に関する表示が、公正な競争を確保して一般消費者の利益を保護する観点から不適切と判断された場合、景品表示法の対象になります。
サプリメントの表示を例にあげると、食品衛生法における加工食品共通表示事項に従って、以下の項目を一括表示しなければいけません。
【サプリメントのパッケージに記載する項目】
そのほか、サプリメントを販売する際は栄養成分表、リサイクルマーク、製造固有記号の表示が必要です。また、「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。」といった表記が義務付けられています。
表示シールを作成する際の参考になるように、実際の表示シールの事例を紹介します。
栄養機能食品の成分表示ラベルで、健康食品に定められている規制に基づいた表示がされています。義務付けられている「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。」の文言もしっかりと記載。シートにはアート紙を使っており、表面にラミネート加工を施すことで表面保護と光沢の役割を果たしています。
化粧品ブランドのために製作された全11ページの多層ラベルで、同じ説明書きを9ヶ国語で多言語表記しています。多層ラベルとは、複数のページが中に織り込まれた多層構造になったラベルのこと。記載する情報量が多い場合に適している表示ラベルです。
まつ毛美容液の品質表示シールです。消費者が商品の中身を確認できるように、シールには透明PETの素材が使用されています。糊には強粘着のものを使用し、サイズは横12mm、縦32mm。表示シールには種類別名称や販売名、製造販売業者の名称・住所、原産国、使用上の注意が記載されています。
食品・化粧品・健康食品の表示には法律によってガイドラインが定められており、ガイドラインに則った表示シールの作成が求められます。違反すると罰則が課される恐れがあるので、注意が必要です。製品によってルールが細かく定められているので、表示に関する法律や遵守すべき内容について詳しい印刷会社を探す必要があります。
表示シールは消費者に商品の情報を正確に伝え、安心して商品を手に取れるようにする役割を担っています。また、自社の信用にも関わってくるため、発注する印刷会社は慎重に検討しましょう。
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